CDリリース情報 「ジーバー リコーダー・ソナタ 全6曲」

11月7日に、コジマ録音 ALM Records より「ジーバー リコーダー・ソナタ 全6曲」が発売になります。( ALCD-1182 )

2016年に開催したリサイタル「イタリアの道 作曲家別シリーズ 第6回」で取り上げた、Ignazio Sieber のリコーダー・ソナタ 全6曲 を収録したCDです。

リサイタルの時の通奏低音はチェンバロ鴨川華子だけでしたが、録音にはチェロの山本徹も参加しています。( 発売記念のリサイタル も同じメンバーです。)

11月2日から5日にかけてのリサイタルで先行発売をいたします。

また、事前予約も受け付けます。リサイタルにご来聴いただけない方には、送料無料でお送りします。
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# by flauto_diritto | 2018-11-07 00:00 | Flauto diritto | Comments(0)

CDリリース記念リサイタル ヴィヴァルディとその周辺 2018.11月

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CD「イグナツィオ・ジーバー リコーダーソナタ全6曲」リリース記念 
小池耕平リコーダーリサイタル
〜ヴィヴァルディとその周辺〜

小池耕平 リコーダー
 山本 徹 チェロ 鴨川華子 チェンバロ

2016年に行ったリサイタル「イタリアの道」作曲家別シリーズ第6回で取り上げた Ignazio Sieber のソナタ全曲を収録したCDの発売を記念したリサイタルを、東京、富山、大阪、福岡の4カ所で行います。
2016年のズィーバー全曲演奏の時の通奏低音はチェンバロ鴨川華子だけでしたが、録音およびこのたびのリサイタルツアーではバロックチェロの山本徹も参加しています。

2016年の全曲演奏の時にも大きな驚きをもって迎えられた Sieber のソナタでした。今回は彼が影響を受け、また影響を与えたヴィヴァルディ Vivaldi との関連をお聴きいただくプログラムです。

ヴィヴァルディは多くのコンチェルトにリコーダーを登場させ大活躍させていますが、リコーダーのための独奏ソナタはたったの2曲しか確認されていません。へ長調 RV52 とト長調 RV806 です。RV52 は実際には楽器指定は記されておらずメロディーの音域や調性からリコーダー用と推定されているもので、RV806 の方は ヴァイオリンソナタ ニ長調 RV810 を移調して筆写されたもので、その移調ももしかしたら横吹きフルートのためだったのかもしれません。「これぞヴィヴァルディのリコーダーソナタだ!」と胸を張って言いにくい2曲ですが、演奏会のプログラムに乗せられる機会も少なく、実演に接したことがある方も多くないでしょう。

ジーバーについては、以前の全曲演奏会の際の井上亨さんの解説文「ズィーバーという作曲家を知っていますか」をお読みいただくとヴィヴァルディとの関連がお分かりいただけると思います。彼はヴィヴァルディが指導していた養育院ピエタで管楽器を教えていた音楽家でした。6曲残されているジーバーのリコーダーソナタには、ヴィヴァルディの作品を元ネタにしたものの他、当時の大ヴァイオリニスト、コレッリのような作風のものやヴェラチーニの曲とほぼ同一の曲もあります。

この演奏会では、ヴィヴァルディの作品を元にしたソナタ7番(所収されている曲集の7番めからがジーバー作品なのです。実際にはこの7番がジーバーの1番にあたります)イ短調と、コレッリの作品と言われても納得してしまいそうな9番ハ長調の2曲のソナタを取り上げます。いずれもリコーダーに超絶技巧を要求する難曲です。

ジーバーのソナタ11番ハ長調はヴェラチーニ作曲のヴァイオリンまたはリコーダーのためのソナタ5番とほぼ同一の曲なのです(上記リンクの井上亨氏の解説参照)。ジーバーの方はCDでお聴きいただくとして、今回はヴェラチーニの5番のソナタを取り上げます。この両者のソナタの違いはわずかとはいえ、ヴェラチーニの方が曲のバランスが良く完成度が高いと小池は思います。

そして、ヴィヴァルディに関連するソナタといえば、今やフランスのシェドヴィルの作だということが史料から明らかになっている「忠実な羊飼い」です。私が子供の頃は「なんだかヴィヴァルディぽくない曲も入ってるけど、本当にヴィヴァルディが作ったのかなあ?」とみんな思っていたんですけどね。ところが1989年に「実はこれはシェドヴィルが作曲したんです」という宣誓書が発見されてしまったのです。今や、元ネタの曲があるものはそれが何なのか調べ尽くされてさえいます。ヴィヴァルディ関連の作品を取り上げるならばこれは外せないでしょう。今回演奏するのは第6番ト短調です。

そして、当時のヴァネツィアでヴィヴァルディと敵対していたマルチェッロもお聴きいただきます。マルチェッロの本職は法律家で政治家だったのですが、「趣味で」作曲をして作品を出版し、音楽批評も手がけていました。ヴィヴァルディとは全く異なる端正な作風で、玄人以上の内容を持った作品を残しています。

Program
A.ヴィヴァルディ
 リコーダーソナタ ト長調 RV806 
 リコーダーソナタ へ長調 RV52
I.ジーバー
 リコーダーソナタ 第7番 イ短調 
 リコーダーソナタ 第9番 ハ長調 
F.M.ヴェラチーニ 
 リコーダーソナタ 第5番 ハ長調 
N.シェドヴィル 
 ヴィヴァルディの「忠実な羊飼い」ソナタ第6番ト短調 
B.マルチェッロ 
 チャッコーナ(リコーダーソナタ へ長調 作品2の12より)

11月2日(金)19:00開演 
東京オペラシティ近江楽堂
前売4000円/当日4500円

ご予約・お問合せ:
オフィスアルシュtel.03-3565-6771


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# by flauto_diritto | 2018-11-05 19:00 | Flauto diritto | Comments(0)

【先行公開】2018.8.8プリズム・バロック解説文

バロック音楽は1600年頃のイタリアでのオペラの創作とともに始まりました。16世紀末からフィレンツェで古代ギリシャの音楽劇を蘇らせるための試みがなされており、それが音楽の様式に大きな変革をもたらしたのです。中世以降のヨーロッパでの「作曲」は複数の音の流れを組み合わせて作品を作ること(いわゆる「ポリフォニー」)でしたが、歌によって物語を伝える音楽劇のために単独のメロディーの歌を単純な伴奏が支える形で曲が作られるようになったのです(これは「モノディー」と名付けられました)。そしてそのメロディーは歌詞のもつ情感を音として聴かせるように作られ、伴奏は低音のラインに弾くべき和音を数字で記した通奏低音となりました。この新たな音楽は「新様式」や「第二作法」などと呼ばれ、以前からのポリフォニー「旧様式」「第一作法」と対置されましたが、17世紀以降もポリフォニーは捨て去られることはなく、音楽の多様性は増して行くことになりました。また歌詞の内容が音によって表わされるようになると、様々な音形が意味を待つものとして蓄積されていくことになりました。

17世紀初頭には楽器のための独奏曲も作られるようになります。器楽曲も歌曲と同様の様式で作られましたから、歌詞を持たない器楽曲も情感や情景などの意味を表し聴く人の情緒に訴えるものになりました。器楽曲には「ソナタ Sonata 」あるいは「カンツォーナ Canzona」などという題名がつけられました。「ソナタ」という言葉は当初は特定の形式に則って作られた曲のことではなく、イタリア語の「Sonare(=奏でる)」からきた、楽器で演奏するための作品という意味でしたし、「カンツォーナ」は文字通り楽器で演奏する「うた」ということです。


では、本日演奏する曲を、国別に時代順に見ていきましょう。まずはイタリアの初期バロックからです。


フォンターナ(1571?-1630?)は17世紀初頭のイタリアのヴァイオリン奏者で、死後に出版された一冊のソナタ集の楽譜だけによって知られています。1600年代前半のソナタは様々な部分が切れ目なくつなぎ合わされた単一楽章で作られています。フォンターナのソナタ第3番は前の時代のカンツォーナと同じく「長・短・短」の同音反復のメロディーによる疑似ポリフォニーで始まります。ルネサンス時代のカンツォーナは歌詞の内容に関わらずこのリズム形で始まるのがお約束でした。この後このソナタは舞曲のような3拍子の部分、ヴァイオリンの技巧を聴かせる早いパッセージ、オペラで主役が歌うアリアのようなメロディーと進み、それが順次逆転して最初と同じカンツォーナのメロディーで終わる、というアーチ型の構成になっています。


初期バロックのイタリアでは、ルネサンス時代の有名歌曲を楽器で演奏することも広くおこなわれました。ゼロから新たに器楽曲を作るよりも既にあるみんなが知っている名曲を使う方が簡単でしたし、聴いている人へのウケも良かったかもしれません。その際、元のメロディーラインに細かな装飾を施しながら演奏するのが常でした。現在英語で「ディミニューション Diminution」と呼ばれるリズムを細分化していくこの技法は、変奏曲に繋がっていくことになります。 

オランダのファン・アイク(1589?-1657)のリコーダー曲集「笛の楽園」(初版1644)には当時の流行歌や賛美歌などを元にした150曲ほどの変奏曲が所収されています。「ダフネ」はその当時流行した歌曲にディミニューションの手法によって作られた変奏曲が3つつけられていて、変装が進むにつれて細かいリズムの音形になっていきます。


ヴィヴァルディ(1678-1741)がまず本領を発揮したのは様々な楽器のためのコンチェルトでした。それは彼がヴェネツィアの養育院ピエタで仕事をしていたためで、ピエタではそこで音楽の訓練を受けた女子たちが妙技を披露するコンチェルトがウリの演奏会が開かれていたのです。そのためにヴィヴァルディは様々な楽器のために作曲しました。RV92のコンチェルトは通奏低音無しのリコーダー、ヴァイオリン、ファゴットまたはチェロのためのいかにもヴィヴァルディらしい曲です。両端の急速楽章はスポーティーでリズミック、ふたつの高音楽器がそれぞれのキャラクターを生かした独奏部分で技巧を聴かせ、低音のチェロも縦横無尽に駆け回ります。間に挟まれるゆったりした第2楽章ではチェロが奏でる付点音符のリズムの上にヴァイオリンとリコーダーがのびやかに歌うように掛け合いを繰り広げます。


ジェミニアーニ(1687-1762)は北イタリアのルッカ出身のヴァイオリン奏者で、イギリスに渡って活動しました。当時ヨーロッパで最も有名で尊敬された偉大なヴァイオリニストにして作曲家であったローマのコレッリ Corelli に師事したジェミニアーニは、ロンドンで一躍脚光を浴びて様々な演奏活動を繰り広げただけではなく、自分が作曲した曲を出版し様々な教則本も著しました。それらは自分の楽器ヴァイオリンのためのものだけではなく、本日お聴きいただくチェロのためのソナタや、通奏低音の教則本、ギターのための教則本など多岐に渡っています。また、彼はアイルランドに渡ってその地の音楽の独特の美しさに感化されて、ケルト音楽の演奏のための教則本も残しています。

1746年に出版されたジェミニアーニのチェロソナタ集は、この時代には低音の伴奏楽器とみなされていたチェロのための独奏曲で、当時のチェロ奏法の限界まで駆使するように書かれています。幅広い音域を用いながらもメロディックな第1楽章、凝った主題によるフーガ風の第2楽章、短い橋渡しの第3楽章を経て技巧的で舞曲風の第4楽章で締めくくられます。

1749に出版された「音楽芸術の良い趣味での取り扱い A Treatise of Good Taste in the Art of Musick 」はケルト音楽の奏法の教則本で、スコットランド歌曲への装飾法やスコットランド歌曲を題材にした器楽曲が掲載されています。ジェミニアーニはケルト音楽をイタリアとフランスと並んで音楽の3大様式とまで言うほどに高く評価していました。スコットランド歌曲をもとにトリオ・ソナタに作られた曲が3曲収められており、その第1番はふたつの歌曲をもとにしたものです。


この時代の文化の最先端を走る国イタリアに対抗して、ルイ14世時代のフランスは自国ならではの音楽様式を作り上げました。17世紀後半に王宮の音楽組織のトップに立ったリュリ Lully によってフランス語の特性を生かすように作られていったフランス様式は、歌うような音楽というよりは語るような音楽、メロディー性よりも和音の変化を重視した音楽、奏者に自由な装飾を許すのではなく定型の細かい装飾の約束がある様式をもった音楽になりました。また、国王ルイ14世のダンス好きの影響もあって、多様な舞曲をつらねた「組曲」も愛好されました。

フランソワ・クープラン(1668-1733)はパリの音楽家一族クープラン家の中で最も有名な鍵盤楽器奏者で作曲家。1722年に出版された「王宮のコンセール」には4曲のコンセールが収められています。この曲集はクープランがルイ14世のために他の色々な楽器の国王の音楽家たちと演奏していた曲をまとめたもので、1724年には続編にあたる「新コンセール集」も出版されました。コンセールとは「合奏曲」のことですが、楽器指定はされておらず様々な規模でいろいろな楽器の組み合わせでで演奏することができます。コンセール第3番はプレリュードの後に定番の6つの舞曲が連なる大規模な組曲です。本日は楽章ごとに楽器編成を変えてお聴きいただきます。


18世紀のドイツは文化的後進国でしたが、それゆえに新たに自国の音楽様式を作るのではなく、イタリア風の音楽をベースにフランスの音楽のエッセンスを取り入れ混ぜ合わせていました。

テレマン(1681-1767)とバッハ(1685-1750)は同世代で同じ地域で活動し親交もありました。テレマンの方は超人気作曲家で国外でも高く評価されていました。聖職者の息子で大学では法律を学んだ一方、多種多様な楽器の演奏も作曲もほぼ独学で身につけたテレマンはある種の天才だったといえるでしょう。通常は彼のトリオ・ソナタは、ふたつの旋律楽器が主従関係なく対等に渡り合い、通奏低音も伴奏に徹するのではなく独自の立場を持って参加してくるように書かれています。ところがこのイ短調のトリオ・ソナタの第1楽章では珍しく旋律はリコーダーだけに任され、ヴァイオリンはオーケストラの第2ヴァイオリンのごとく独特な情感を持ったリズム形だけを奏して黒子に徹し、通奏低音は八分音符だけの純粋な伴奏役を担わされています。第2楽章ヴィヴァーチェは各パートが切り結び血湧き肉躍るポーランド風。初任地がポーランド領だったテレマンはこういうスラヴ風の音楽を得意にしていました。長調に転じた伸びやかな第3楽章では3つのパートが穏やかな流れのメロディーを投げかけあいます。最終第4楽章はリコーダーとヴァイオリンが同じメロディーを2小節ずれてカノンのように奏するメヌエットで、中間部は通奏低音が休止した二重奏になっています。テレマンはかっちりした構成のトリオ・ソナタも数多く作曲しましたが、この曲はなんと自由でおおらかな造りのなのでしょうか。


ヨハン・セバスチアン・バッハはテレマンとは異なり、同時代には熱心な信奉者がいた一方世間の評価は決して高くはない、どちらかというとマニアックで職人気質の音楽家でした。テレマンを聖トーマス教会の楽長として招聘しようとして断られたライプツィヒ市が「仕方なく」バッハを招聘したのは有名な逸話です。職業音楽家一族に生まれたJ.S.バッハは17世紀のドイツ音楽の伝統を遵守しつつ、最先端のイタリアやフランスの音楽の要素も取り入れる先進性もありました。彼はみずから浄書した6曲のオルガン・ソナタを長男ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハの教育用に使ったと言われています。2つの手鍵盤とひとつの足鍵盤のために書かれたこれらのソナタは、2つの旋律楽器と通奏低音のためのトリオ・ソナタあるいは2つの独奏楽器をもった二重協奏曲のような形で書かれており、既に18世紀から他の楽器の合奏用に様々な編曲がなされていました(モーツァルトによる編曲もっっl0あります)。BWV529は第5番のソナタで、元のハ長調からヘ長調に移調編曲したものをお聴きいただきます(F.Matter編曲Amadeus版)。曲の作りはバッハの他のコンチェルトと同様のものです。第1楽章はヴィヴァルディと同様のリトルネッロ形式で、テーマ部分からリコーダーとヴァイオリンはリズミックな掛け合いで始まりソロにあたる部分では流麗なラインを投げ掛け合います。第2楽章はヌメヌメとした質感のメロディーが淡々とした低音の上に絡み合う濃厚な時間。第3楽章はバッハお得意のフーガがコンチェルトに融合した形。

バロック音楽の時代はバッハの死をもって終わりとされます。その晩年「フーガの技法」によってポリフォニー音楽を集大成しようとし、「ロ短調ミサ」によって教会音楽に大きなまとめをつけようとしていたように見える J.S.バッハは、時代の最後を生きたバロック音楽の巨人と言っていいかもしれません。

 


小池耕平 KOIKE Kohei [Recorder]

福岡市生まれ。福岡県立修猷館高等学校卒業。九州大学文学部西洋史学科卒業。大学在学中から演奏活動を始める。桐朋学園大学音楽学部研究科(古楽器科リコーダー専攻)を1989年に修了。日本各地においてリコーダーのソリストとしてまたバロック室内楽アンサンブルで演奏会を行なっている。また小学校の訪問演奏活動も続けている。2007年ヴァイオリンのジーン・キムと韓国公演。2009年東京リコーダー音楽祭(読売新聞社主催)では 8人のリコーダー・ソリストの一人として選ばれ出演。2010年ロンドンのヘンデルハウス博物館でヘンデルのリコーダーソナタ全曲演奏。長らく東京を拠点にしていたが2016年秋より福岡在住。NHK文化センター福岡リコーダーアンサンブル講師。まなびすと春日リコーダーアンサンブル講師。福岡古楽協会リコーダーアンサンブル講師。富山古楽協会リコーダー講師。

 使用楽器

 ソプラノ・リコーダー

  van Eyckタイプ、平尾リコーダー工房、a=466Hz、楓、2011

  E. Tertonモデル、譜久島譲、a=415Hz、黄楊、1999

 アルト・リコーダー

  G管、Hotteterreモデル、li Virghia=415Hz、黄楊

  F管、Bressanモデル、木下邦人、a=415Hz、エボニーと象牙、1996

 ヴォイス・フルート(D管テナー)、J. C. Dennerモデル、譜久島譲、a=415Hz、楓、


竹嶋祐子 TAKESHIMA Yuko [Baroque Violin]

福岡県に生まれる。桐朋学園女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。ヴァイオリン・室内楽を久保田良作、天野晴司、山根美代子、数住岸子の各氏に師事。レンク国際アカデミーにてシャンドール・ヴェーグ氏に師事。「バッハ・コレギウム・ジャパン」のカンタータ全曲録音プロジェクトや国内外での公演を始め、「オーケストラ・リベラ・クラシカ」「レ・ボレアード」などのオーケストラや室内楽で活動し、各地の音楽祭や芸術祭にも参加している。「アンサンブル朋」メンバー。


山本庸子 YAMAMOTO Yoko [Cembalo]

福岡県出身。福岡女学院高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部古楽科(チェンバロ)卒業及び同大学院修士課程修了。チェンバロを鈴木雅明・三橋桜子・辰巳美納子、オルガンを早島万紀子、フォルテピアノを小倉貴久子、アンサンブル及び通奏低音を小島芳子・鈴木秀美・若松夏美の各氏に師事。2010年よりフランスのストラスブール音楽院にて、チェンバロをアリーン=ジルベライシュ、室内楽をマルタン=ジェステール、通奏低音をフランシス=ジャコブの各氏に師事。2011年にオーストリアバロックアカデミーにて特賞を受賞、また「Turigi」のメンバーとしてブルージュ古楽音楽祭・ユトレヒト古楽音楽祭に出演。2013年に帰国後は福岡女学院メサイア、Ensemble14他多数の公演に参加、各地で活動を展開している。


山本徹 YAMAMOTO Toru [Baroque Cello]

東京藝術大学、同大学院古楽専攻及びチューリヒ芸術大学修了。チェロを土肥敬、河野文昭、北本秀樹、鈴木秀美、ルール=ディールティーンスの各氏に師事。東京藝術大学バッハカンタータクラブにて小林道夫氏の指導のもと研鑽を積む。「バッハ・コレギウム・ジャパン」「オーケストラ・リベラ・クラシカ」をはじめ主要な国内外のオリジナル楽器オーケストラのメンバーとして定期公演・録音・海外ツアーに多数参加している。2006年第20回国際古楽コンクール<山梨>第2位、2008年第16回ライプツィヒ国際バッハ・コンクール第2位。2011年ブルージュ国際古楽コンクール審査員賞、及びファン・ヴァッセナール国際コンクール優勝。



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# by flauto_diritto | 2018-08-08 19:05 | Flauto diritto | Comments(0)

プリズム・バロック 演奏会 2018.8.8


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8月8日(水)には「プリズム・バロック」演奏会を、ホテル日航福岡「チャペル プリエール」にて開催します。


歪んだ真珠「バロック」が放つ音楽の光を、3種類の楽器で分光して様々な色に響かせるプリズム・バロックの演奏会。


 木の管に息の流れが通りぬけて響く木管楽器リコーダー

 羊腸ガットの弦を馬の尾の毛を張った弓で弾く弦楽器ヴァイオリンとチェロ

 薄い木のボディーに張られた細い金属弦を鳥の羽の軸の爪で弾く鍵盤楽器チェンバロ


異なる3つのタイプの楽器の組み合わせが、3面のガラスのプリズムのように、

バロックというひとつの時代の音楽から虹のように多彩な響きを生み出します。


毎回、国や年代の異なる作品をヴァラエティ豊かに取り上げる「プリズム」の演奏会ですが、

今回のプログラムは、イタリア、フランス、ドイツという大国の音楽のほかに、スコットランドやオランダの曲も取り上げます。


2018.8.8(水)18:30開場 19:00開演

ホテル日航福岡新館3階「チャペルプリエール」

812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目18-25

前売4000円 当日4500


チケットはこちらから購入できます(イープラス)。


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flauto_diritto@excite.co.jp

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プログラム

G. Ph. テレマン : トリオ・ソナタ イ短調 TWV42:a1

G. B. フォンターナ : ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ハ長調

A. ヴィヴァルディ : コンチェルト ニ長調 RV92

F. クープラン : コンセール 第3番 イ長調

F. ジェミニアーニ : スコットランド歌曲によるソナタ 第1番

         : チェロソナタ 第2番 ニ短調 Op.5-2

J. ファン・アイク : ダフネ美しき娘

J. S. バッハ : トリオ・ソナタ 第5番 へ長調 BWV529 (オルガン・ソナタ第5番)


小池耕平 KOIKE Kohei [Recorder]

福岡市生まれ。福岡県立修猷館高等学校卒業。九州大学文学部西洋史学科卒業。大学在学中から演奏活動を始める。桐朋学園大学音楽学部研究科(古楽器科リコーダー専攻)を1989年に修了。日本各地においてリコーダーのソリストとしてまたバロック室内楽アンサンブルで演奏会を行なっている。また小学校の訪問演奏活動も続けている。2007年ヴァイオリンのジーン・キムと韓国公演。2009年東京リコーダー音楽祭(読売新聞社主催)では 8人のリコーダー・ソリストの一人として選ばれ出演。2010年ロンドンのヘンデルハウス博物館でヘンデルのリコーダーソナタ全曲演奏。長らく東京を拠点にしていたが2016年秋より福岡在住。NHK文化センター福岡リコーダーアンサンブル講師。まなびすと春日リコーダーアンサンブル講師。富山古楽協会リコーダー講師。


竹嶋祐子 TAKESHIMA Yuko [Baroque Violin]

福岡県に生まれる。桐朋学園女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部を卒業。ヴァイオリン・室内楽を久保田良作、天野晴司、山根美代子、数住岸子の各氏に師事。レンク国際アカデミーにてシャンドール・ヴェーグ氏に師事。「バッハ・コレギウム・ジャパン」のカンタータ全曲録音プロジェクトや国内外での公演を始め、「オーケストラ・リベラ・クラシカ」「レ・ボレアード」などのオーケストラや室内楽で活動し、各地の音楽祭や芸術祭にも参加している。「アンサンブル朋」メンバー。


山本庸子 YAMAMOTO Yoko [Cembalo]

福岡県出身。福岡女学院高等学校卒業。東京藝術大学音楽学部古楽科(チェンバロ)卒業及び同大学院修士課程修了。チェンバロを鈴木雅明・三橋桜子・辰巳美納子、オルガンを早島万紀子、フォルテピアノを小倉貴久子、アンサンブル及び通奏低音を小島芳子・鈴木秀美・若松夏美の各氏に師事。2010年よりフランスのストラスブール音楽院にて、チェンバロをアリーン=ジルベライシュ、室内楽をマルタン=ジェステール、通奏低音をフランシス=ジャコブの各氏に師事。2011年にオーストリアバロックアカデミーにて特賞を受賞、また「Turigi」のメンバーとしてブルージュ古楽音楽祭・ユトレヒト古楽音楽祭に出演。2013年に帰国後は福岡女学院メサイア、Ensemble14他多数の公演に参加、各地で活動を展開している。


山本徹 YAMAMOTO Toru [Baroque Cello]

東京藝術大学、同大学院古楽専攻及びチューリヒ芸術大学修了。チェロを土肥敬、河野文昭、北本秀樹、鈴木秀美、ルール=ディールティーンスの各氏に師事。東京藝術大学バッハカンタータクラブにて小林道夫氏の指導のもと研鑽を積む。「バッハ・コレギウム・ジャパン」「オーケストラ・リベラ・クラシカ」をはじめ主要な国内外のオリジナル楽器オーケストラのメンバーとして定期公演・録音・海外ツアーに多数参加している。2006年第20回国際古楽コンクール<山梨>第2位、2008年第16回ライプツィヒ国際バッハ・コンクール第2位。2011年ブルージュ国際古楽コンクール審査員賞、及びファン・ヴァッセナール国際コンクール優勝。







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# by flauto_diritto | 2018-08-08 19:00 | Flauto diritto | Comments(0)

Cafe [ Robinia Hill ] ライヴ 2018. 7. 7 (土)

Cafe [ Robinia Hill ] ライヴ


福岡市営地下鉄「室見駅」から少し歩いたカフェ「ロビニア・ヒル」でリコーダーを演奏するのも3回目になります。


7月7日(土)には

「イタリアの光、イギリスの影」

リコーダーとリュートによるバロック音楽


と題して、1600年頃のイタリア音楽と1700年頃のイギリス音楽をお届けします。


今回はリュート奏者の太田耕平との共演で、「ダブル耕平」です。すずやかに響くリュートと しみじみとに鳴るリコーダーでの演奏です。


イタリアでオペラの創作とともに始まったバロック音楽は、楽器のために独奏曲が作られるようになった時代でもあります。1600年代のイタリアの音楽は演劇性と強いエネルギーで聴く人に訴えかけます。1700年頃のイギリスの音楽は同時代の他の国の音楽には無いしめやかさで心に染み込んできます。


201877日(土) 

 〔昼の部〕1330開場、1400スタート 3000円(お菓子、1ソフトドリンク付)

 〔夜の部〕1730開場、1830スタート 3500円(食事、1ソフトドリンク付)


 *各回25席限定


 *アルコール類は別途料金


場所:Robinia Hill  福岡市早良区南庄6-6-7 BRUNO102


*スペースの関係上、事前にご予約ください。


*専用駐車場がございませんので、恐れ入りますが、車でお越しの方は近隣のコインパーキングをご利用ください。


*ご予約・お問い合わせ:Robinia Hilll 太田まで(090-8352-2171


プログラム


1600年頃のイタリアの音楽

D. カステッロ:ソナタ 第1番 Dario Castello : Sonata Prima

G. B. フォンターナ:ソナタ 第2番 Giovanni Battista Fontana : Sonata Seconda

F. ロニョーニ:パレストリーナの「野や山は花のにぎわい」によるディミニューション Francesco Rognoni : Vestiva i colli

B.デ・セルマ:カンツォーナ 第3番 Bartolome de Selma : Canzona Terza


1700年頃のイギリスの音楽

「ディヴィジョン・フルート」より:グリーンスリーヴス

 from Division Flute : Greensleeves

A. パーチャム:ソロ ト長調 Andrew Parcham : Solo G major

F. バルサンティ:スコットランド歌曲集より Francesco Barsanti : Scots tunes

H. パーセル:私を泣かせてください Henry Purcell : O let me weep





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# by flauto_diritto | 2018-07-07 18:30 | Flauto diritto | Comments(0)

2018.5.13ホテル日航福岡チャペル・プリエールのプログラムノート

ホテル日航チャペルプリエール2018.5.13 プログラム



1: A. ヴィヴァルディ : 「ごしきひわ」 RV428

   Antonio Vivaldi : Concerto, Il Gardellino D major RV428

    Allegro - Cantabile - Allegro

2: G. F. ヘンデル : リコーダーソナタ ヘ長調 HWV369

   George Frideric Handel : Sonata F major HWV369

    Grave - Allegro - alla Siciliana - Allegro

3:F. クープラン : 教区のミサ より 「奉献唱」(オルガン独奏)

   Francois Couperin :

4: J. ファン・アイク : 涙のパヴァーヌ(リコーダー独奏)

   Jacob van Eyck : Pavane Lachrimae

5: G. F. ヘンデル : 王宮の花火の音楽 HWV351

   George Frideric Handel : Music for the Royal Fireworks HWV351

    序曲 - ブレ - 平和 - 喜び - メヌエット

6: A. ヴィヴァルディ : リコーダーコンチェルト ハ短調

   Antonio Vivaldi : Concerto C minor RV441

   Allegro non molto - Largo - ( Allegro )



 ヴィヴァルディ は数多くのコンチェルトを残したが、それは彼が養育院「ピエタ」に務めていたためであった。救貧院、捨子養育院として機能していたピエタはその一方女子への音楽教育にも力を入れており、付属音楽院で行われる演奏会ではそこで学んだ女子が妙技を披露するコンチェルトによって喝采を受けていた。ヴィヴァルディはここでヴァイオリンを教え、様々な楽器のためのコンチェルトを数多く作曲していたのだ。

 コンチェルト「ごしきひわ」 は鳥の鳴き声を模した作品で、当初は横吹きフルート(トラヴェルソ)、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴットと通奏低音という編成のために書かれ出版される段階でトラヴェルソと弦楽合奏のために編曲された。速いテンポの第1第3楽章には鳥の鳴き声が横溢しており、中間の第2楽章はヴィヴァルディお得意の憂いを含んだメロディーによる舞曲シチリアーナになっている。本日は縦吹きのリコーダーを独奏楽器に、パイプオルガンの多彩な音色を生かした編曲で。

 当時のピエタにいた女性リコーダー奏者は大変な腕前で、ヴィヴァルディは超絶技巧のリコーダーコンチェルトをいくつも残している。リコーダーコンチェルトハ短調RV441 はヴァイオリンコンチェルトRV202を元にして作られた作品だが、テュッティ(総奏)のメロディは全く異なるもので独奏の内容だけ全く同じ、つまりヴァイオリン向けの超絶技巧をリコーダーに移植した曲である。急速楽章のメロディは終始陰鬱な雰囲気に覆われており、リコーダーがつむじ風のような音形や激しい分散和音などの独奏のパッセージを爆発させる。第2楽章は厳しい表情の前奏後奏の間にリコーダーがもの寂しげなメロディーを奏する。


 ヘンデル はイギリス王室に仕え、オペラや王室行事用の音楽などの大規模な作品から小編成の楽曲まで多彩な音楽を書いていた。1720年代に国王ジョージ1世の娘アン王女のチェンバロ教師をしていたヘンデルはその通奏低音のレッスン用にリコーダーソナタを用い、そのために自ら清書した楽譜が残されている。リコーダーソナタ ヘ長調 HWV369 はヘンデル自身のお気に入りで、のちに自分が独奏するためのオルガンコンチェルトに改作されていることから、本日はリコーダーとオルガンの組み合わせで演奏する。おおらかさと開放感にあふれた佳作。

 王宮の花火の音楽 は、1749年のアーヘンの和議を祝う祝典のために作曲された野外音楽で、本来は金管楽器トランペットとホルンおよび木管楽器オーボエとファゴットに打楽器という50人以上の大合奏用に書かれたものである。祝典のあと間もなく、ロンドンの楽譜商からフルート独奏と通奏低音用に編曲された楽譜が出版されている。当時の人たちも現代と同じようにイベントで聴いた有名作品を家庭で自分で演奏して楽しんでいたのだ。本日の演奏では、小さなソプラノリコーダーとパイプオルガンの2人が様々な楽器になりかわって祝祭を繰り広げる。


 涙のパヴァーヌ は17世紀初頭にイギリスのJ. ダウランドが作曲し大ヒットした歌曲「流れよ我が涙」に基づくリコーダー用の変奏曲。変奏曲を作曲した ファン・アイク はオランダ、ユトレヒトの教会で組み鐘カリヨンの奏者として働くかたわらリコーダーの演奏をしていた。流れる涙を表すような下降音形に始まるメロディは失恋の悲しみを切々と歌い上げ、変奏では流麗な細かい音符となってあふれ出す。




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# by flauto_diritto | 2018-05-13 15:00 | Flauto diritto | Comments(0)

ホテル日航福岡チャペルプリエールでの演奏会


福岡に転居して1年半近く経ちました。今年からようやく福岡でも本格的な演奏活動をすることになりました。


まず最初は、ホテル日航福岡の「チャペルプリエール」https://www.hotelnikko-fukuoka.com/banquet/hall/chapel.htmlでパイプオルガンとチェンバロとの共演です。

オルガンとチェンバロを演奏するのはチャペルのディレクター池田泉氏。

ご存知の方も多いでしょうが、このチャペルの内装は美しいゴシック教会の様式で、素晴らしいパイプオルガンが設置されておりチェンバロも常設されています。


今回のプログラムは有名作曲家ヴィヴァルディとヘンデルを中心にお届けします。

ヴィヴァルディは2曲のコンチェルト、陰鬱なメロディーと超絶技巧のパッセージの対比をもつハ短調RV441と鳥の鳴き声を模した天真爛漫な「ごしきひわ」。ヘンデルのヘ長調のリコーダーソナタはリコーダーが本来持っている穏やかな性格を十全に引き出した佳曲、そして元々は大編成な野外音楽でラッパや太鼓が大活躍するきらびやかな「王宮の花火の音楽」をリコーダーとパイプオルガンの二人の奏者で。

そのほか、リコーダー独奏で17世紀初頭の大ヒット歌曲による変奏曲「涙のパヴァーヌ」、オルガン独奏ではルイ14世時代のフランスの天才鍵盤楽器奏者 F. クープランのミサ曲より。


詳しくは以下のページからご覧ください。






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# by flauto_diritto | 2018-05-13 13:30 | Flauto diritto