追悼

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クラシックアイラ(ラガヴーリン)@レモンハート

先週末、同門のリコーダー吹きの女の子が死んだ。

一世代下の彼女には、私が忙しいときのレッスンの代講を頼んだり、私が彼女の代講をしたりしていた間柄であった。
それから、演奏会チラシを自分でデザインしていた彼女に、「プリズム」と題するトリオ編成の演奏会の制作を頼んだこともあった。
また、大きな本番での共演こそ無かったものの、教会や小ホールでのランチタイム・コンサートで何度か一緒に演奏していたし、お互いに暇なときには練習がてら二重奏をして遊んだりしていた。

時には音楽抜きでお茶しに行ったりバーに酒飲みに行ったりもした。

ところが昨年初め頃だったか、アルコールが飲めなくなったということで、酒を飲みに行くことはなくなってしまった。また、夏ごろにはカフェインも受け付けなくなってしまったと聞いた。お茶の予定をドタキャンされたのはこの頃だが、お腹が痛くなっちゃったのという理由でのドタキャンは以前からたまにあったことだった。

最後に会ったのは2004年9月4日であった。
彼女のお気に入りであった椿山荘のアフタヌーンティーを久々に共にしたのだが、本当にカフェインを摂取できないらしく、紅茶ではなくハーブティーを飲んでいたのが印象に残っている。

昨年12月に全ての仕事をキャンセルして入院し、私の先輩や私が代講の依頼を引き受けた。
どこに入院したのかは教えてくれなかったし、1月の時点では入退院を繰り返しそうだということだったので心配しつつもそれ以上の詮索はしなかった。

年が明けてからも、2度ばかりお見舞いというよりは冗談めかした励ましのメールを送ったが、彼女の負担を考えて返信不要と書いて送っていたので、向こうからの連絡は1月の代講に関するきわめて事務的なものが最後となった。


彼女がまだ元気で酒が飲める頃に、よく一緒に大泉学園のバーに行ったものだ。
いつも彼女はバーテンダーに色合いや味わいのイメージを伝えて作ってもらう軽いカクテルを飲んだ後にモルトを飲むのが定番だった。
〆にはほとんど必ずラガヴーリンのカスクストレングスの樽を感動ながら飲んでいた。
樽の木の香り、強いスモークと海のヨードが渾然一体となった、ロックグラスで供されるそれを回して嗅ぐだけで陶然としている姿が思い出される。


追悼の気持ちを込めつつ当時と同じものを飲みに行った。
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by flauto_diritto | 2005-06-07 22:12 | Comments(2)
Commented by longrow1967 at 2005-06-08 03:30
いつにも増して塩辛いラガヴーリンだったのでしょうね・・・。
Commented by flauto_diritto at 2005-06-09 00:57
お通夜に行ってきました。明日告別式です。
しばらく喪に服します。
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