カテゴリ:楽器( 24 )

Stanesby Sr. a'=415Hz, 木下邦人 2014年製作

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昨年2014年の7月、なんの前触れもなくトラヴェルソとリコーダーの製作家木下邦人氏からメールがあり、新たにステインズビィSr. のリコーダーを作ったのだが必要ならば送る、といわれた。注文もしていない楽器を作ってもらったのは初めてだ。

ありがたく受け取った楽器はこのようなスペックだ。

2014年、木下邦人製作、ステインズビー(父)モデル。
黄楊(つげ)材、着色。
a'=415Hz。シングルホール、オールドフィンガリング(右手薬指サポート有り。いわゆるオトテールフィンガリング)。

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1985年製の木下Stanesby Sr. との比較。
左側の色が濃い方が1985年製、右の色が薄い方が新作。
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まだ代金を払い終えていないので、がんばらなければ。。。
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by flauto_diritto | 2015-01-20 16:18 | 楽器 | Comments(0)

Stanesby Sr. a'=402, 譜久島譲 2012年

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所沢のフクちゃん製作のステインズビィ Sr. モデルのアルトリコーダー。
2012年7月30日に受け取り。
黄楊(ツゲ)。シングルホール。修正オールドフィンガリング。a'=402Hz。
ブリュッヘン・コレクションの有名なやつをF. モーガンが計測した図面に基づく。

今年の夏の大きな仕事のために少し前に注文していたもの。
フクちゃんがこのモデルを作るのは初めて。受け取った当初は本当に図面通りの内径。しかしモーガンの図面にも問題があって、指穴のアンダーカットが計測されていなかったり、ウインドウェイの出口の数値が書き込まれていなかったり。また、オリジナルがダメージを受けているのか手を加えられてしまっていたのか、フクちゃん曰く、内径の形状にどう見ても納得いかないおかしなところがある。

しかし、兎にも角にも手元にある図面通りに作られたものを受け取った。

ところがこいつが色々と問題ありで、吹き慣らしをしながら毎週通って修正を試みた。楽器が慣れていないから吹きづらいというだけでなく、音程にも鳴りにも音量にも様々な問題があった。修正に際して、木下氏製作の同じモデルのものを計測して比較しながら作業した。

木下氏のアイデアを採用したところも、そうでないところもある。
その結果、譜久島ステインズビィSr. は木下のそれとはかなり違う個性の、しかもとても良い楽器となった。当初は右手薬指サポート有りのオールドフィンガリングだったが、最終的にはサポート無しの修正オールドになった。
ちゃんと使えるような感触を得たのは8月末。9月上旬の仕事に間に合って本当に良かった。

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by flauto_diritto | 2012-07-30 14:00 | 楽器 | Comments(0)

N.Hotteterre, a'=392 木下邦人

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浜松市楽器博物館所蔵のニコラ・オトテール作のアルトリコーダーに基づいて木下邦人が製作したもの。

オリジナルはピッチを上げるために中部管が短く切られている。本来のピッチがどの程度の低さだったのかはわからないが、392Hzにするために延長して作られている。

外形も内径も他に類を見ないデザイン。足部管がかわいらしい。フィンガリングはオリジナルが元々修正バロックに近いようだ。
392なのに全長は415のブレッサンとほぼ同じ。

音域によって鳴りや音色感が変わるのが面白い。

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by flauto_diritto | 2012-01-23 14:11 | 楽器 | Comments(0)

選定


生徒さんの楽器を選びに東日本橋まで。

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黒っぽい木で出来たアルトリコーダーという要望で、グレナディラのものをメインに赤っぽいブビンガまで各社各モデル取り揃えて一気に試奏。生徒さんが来る前に数本に的を絞っておいて、本人が来られてから実際に試してもらいました。
初めて木製の楽器を購入する方はやはり凄く迷いますねえ。昔は選択肢(メーカーもモデルも材質も)狭く、しかも在庫も少なくて迷う事なんて出来ない事が多かったのですけどねえ。良いものが無くてあきらめたりとかねえ。
今回は生徒さん本人が最終的にタイプも価格も違う2本まで絞り込んでからが大変でした。しかし、結果、本人が思い描いてきていた「柔らかい音色で低音域がたっぷりした」タイプではなく、倍音が豊かでリーディーなタイプに決定。

このあと、もうお一人のテナーリコーダーも選定。テナーになると、楽器の「サイズ」や「重さ」、「キーの有無」など、楽器本来の性能以外の使い勝手的な要因が多いので、選択肢は最初から狭まります。

昼頃までに選び終えてお昼を食べて解散しました。

外に出るとこんな景色が。
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by flauto_diritto | 2011-08-29 11:00 | 楽器 | Comments(0)

van Eyck タイプ ソプラノリコーダー

van Eyck タイプ ソプラノリコーダー a'=466 楓
平尾リコーダー工房製。

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8月の本番用に注文していた楽器が出来てきました。

ファン・アイクの無伴奏の曲集「笛の楽園」の曲を吹くための楽器です。ファン・アイクが実際に使っていたリコーダー、あるいは当時オランダで使われていたリコーダーがどういうものなのかは、曲集に掲載されている銅版画と運指表から推測するしかありません。同様の外観と運指を持ったリコーダーはいくつか残されているようです。現代のリコーダー製作家ベルグシュテルムのページより

平尾工房のこのリコーダーはローゼンボルグ城に残されている楽器を元に新たに設計されたものです。

運指は後期バロックのタイプとほぼ同様。吹いていると、ちょっと猫なで声な音色。なかなか楽しい。
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by flauto_diritto | 2011-07-29 15:31 | 楽器 | Comments(6)

笛一式

このところ、各地の小学校で笛吹いて回る仕事の繁忙期です。
いろんなところに行くことができるのは大変に楽しいことです。
ただ、移動が大変なことも多い(朝から何時間も電車に揺られて目的地到着とか)ので、できるだけ身軽になりたいのです。そんな仕事の強い味方がこのかばん。

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黒い布にキルティングが施されたリュックタイプ。
これ一つ背負って出かけます。

中を開けるとこのようにずらりとリコーダーが。
クライネソプラニーノからバスまで。ジャストサイズのポケットに収まってます。バスリコーダーのクルーク(吹き込み管)も、グリスなどの小物を入れるポケットも完備。
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ここから次々に楽器を取り出して吹いて聴かせると子供には大うけ。

これだけ入っています。
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使っているリコーダーのメーカーや機種ははっきりとは書けません。。。
見てわかる人も内緒にしといてください。
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by flauto_diritto | 2010-05-18 15:39 | 楽器 | Comments(8)

安立町

富山の演奏会および発表会の後、久しぶりに大阪へ。
日曜日の晩に到着して、もちろんバー(ただし初めて訪問する)で飲んだのです。
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明けて15日月曜は午前中から路面電車に乗って
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安立町のリコーダー屋さんを訪問。
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久しぶりの訪問でした
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by flauto_diritto | 2010-03-15 12:00 | 楽器 | Comments(0)

足部管

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先日、譜久島工房でもらってきたヴォイスフルートの足部管。

富山の演奏会で使うヴォイスフルートのリヴォイスィングと調整をしてもらった。フクちゃん製作のJ.C.Dennerモデル。彼はすでにこのモデルは作っていない。こんど使うのは借りっぱなしになっているB級品。

リヴォイスィングの後、こんど吹くのはこんな曲で、などと言いつつ試奏していると、工房主はふと何か思いついたようで同じモデルの使われないままになっているB級品を取り出した。その曲だとこっちの方が良いと思う、と言う。ヴォイスを使うテレマンの曲は高音域バリバリなのだった。で、頭部管はそのままに下を付け替えてみるが、残念なことにピッチが高すぎて使えない。オリジナルどおりの寸法だとa'=420ぐらいなのだ。

借りっぱなしになっているやつは中部管を少し伸ばしてあって415ぐらいで演奏できるようになっている。また、低音域重視の調整をされている。

で、上の写真にある、足部管のみ付け替えということになった。
右がずっと使っていたやつで、左が新たなパーツ(木屑にまみれています)。ジョイントに近いところの内径がかなり異なっている。

不思議と、ジョイントのサイズが異なっていて、糸をかなり多量に巻き足して使っている。
製作者は、同じジョイントリーマーを使ったはずなのにおかしいなあ、などと言っていた。
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by flauto_diritto | 2010-03-05 01:09 | 楽器 | Comments(0)

所沢のリコーダー工房

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こんど本番で使う楽器の調整のために所沢の譜久島リコーダー工房に。

上の写真のように大変に雑然とした作業台。
工房主のフクちゃん(我々リコーダー奏者は尊敬と愛情とを込めてこう呼んでいる)は、この木屑まみれの部屋で、目分量と指で触った感触をもとに調整してくれる。

今日訪問した時には、後から来る笛吹きのためのリコーダーの中部管の内径調整をしていた。当然おおよその勘に従って。しかも、この工房主は、雑談をしながらの方が手がはかどるのである。今作業しているその楽器に関する話だけでない。むしろ、「こないだの仕事がさあ」とか「あそこで食ったあれが旨くて」とか全く関係ない話題のときの方が良い仕事ができてる気さえする。
常連客である我々は、何をどこまでどうしたらいかなる結果が得られるか、という実験のモニターになっているのだが、素晴らしいのは、その実験がほとんどいつも的を射ていて、好ましいものとして手渡されるところにある。

今回持ち込んだのは3月の本番で使うソプラノアルトとヴォイスフルートの3本。簡単な調整だったので、他愛ないおしゃべりとともにするすると仕事は進み、良いコンディションを取り戻した。

その後は、いつものごとく宴会。今回は北陸方面の海の幸がメインでした。a0012728_021340.jpg



飲み会をする一階のチェンバロ部屋は整然としています。
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by flauto_diritto | 2010-02-22 23:36 | 楽器 | Comments(0)

ハンス・コールスマ

楽器自慢?が続きます。
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言わずと知れたハンス・コールスマのアルトリコーダー。
1年半ほど前に新品をバーゲンで格安で入手。
お店で見たときには全く買う気はなかったのに、試奏してみて一瞬にして心変わりし、ローン組んで買ったのでした(既に払い終えてます)。

偉そうなハードケースに入っています。メーカー名の金属プレートが高級感を増幅させています。クラリネットとかだとこういう箱の方が多いんでしょうが、リコーダーではめったに見ません。

グレナディラに本象牙。a'=445ぐらいか、いやもっと高いか。何せ毎度3mmかそれ以上ヘッドジョイントを抜いて使っています。このピッチの高さはベルリンフィル対応なのでしょうか。寒い日にもピッチの心配なく使えるようにという配慮でしょうか。いや、この材質の笛を冷たいまま吹いたらすぐさま割れてしまいそうなので、寒冷対策ピッチではないよな。

コールスマ独特のツンツンした音色。材質のせいもあって、なお一層鋭く硬く切り裂くような感触の吹き心地。いかにもモダンリコーダー。60年代のブリュッヘンがこの音色だったよなあ。
下のaの鳴りの悪さと低めの音程、上のhの上ずり加減など、コールスマ独特の問題点はあるけれど、モダンリコーダーだと思ってモダンな曲を吹くと素晴らしく楽しい。
鋭いのは音色だけでなくて、外形の旋盤細工の精度が高すぎて、組み立てたり分解したりするときにうっかりリングの尖った所に触るとピリピリ痛い。

最近、所有する楽器の、象牙装飾比率が高まってきました。
昔は、象牙付きの笛(細いリングだけではなくて、くちばし部分やジョイントの樽などがすっぽり全部象牙になっているタイプ)は遠い憧れだったのに。
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by flauto_diritto | 2010-02-12 17:18 | 楽器 | Comments(0)