カテゴリ:音楽( 41 )

インフィニティ

私が大学生の頃(アマチュア時代)に初めてリコーダー・ソロの演奏会をした場所(インフィニティ)に行ってきました。

私の同級生も場違いを省みず学生だてらに入り浸って、ここの御子息の家庭教師をするようになった奴さえいました。

相変わらず端正で美しい場所。
元々は博多織の織物屋さんのショウルームなのですが、インフィニティの巨大スピーカーセットが置いてあります。箪笥かついたての様に見えるのがそのスピーカー、ウーファー棟とツイーター棟が別で左右2基づつ立っています。
写真に見える板の間の手前の畳敷きの部分はいったい何畳あるのか見当も付きません。
今回の訪問は、オーナーがここを売りに出しているということを聞いたためでした。結局売買は成立しなかったようですが、このインフィニティの置いてある1階部分は春から他の会社に賃貸することになるそうで、今回おそらく演奏できる最後のチャンスでした。

大学生時代にここにお世話になった友人などにも来てもらって、数曲リコーダーを聴いてもらいました。

演奏後には鍋パーティーとなりました。
学生時代の昔にも、使用料など払っていなかったような気がするのに、今回もご馳走になってしまいました。美味かったです、オーナーに感謝。

たいそう感慨深いものがありました。

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窓の外に見える庭の松
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by flauto_diritto | 2005-01-03 16:30 | 音楽 | Comments(0)

ようやく

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昨日も来た喫茶店で一曲書き終えました。
この曲は長かったので20ページ。

使っているペンは二本
黒くて丸いほうが楽譜用のペン先の。今年21年目。
緑で角のある軸の方はスラーを書いたりする細いペン先。
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by flauto_diritto | 2004-11-19 16:26 | 音楽 | Comments(12)

CD評

CD小池耕平 / テレマン:リコーダーソナタ全曲の批評が出揃ったので転載します。
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朝日新聞8月13日夕刊「クラシック試聴室」
○推薦盤 テレマン/リコーダー・ソナタ全曲 小池耕平(コジマ録音ALCD1059)
リコーダー界はいまや日本人が制覇したのか。先月紹介した盤[山岡重治氏のコレッリ/リコーダーソナタ集]と優劣つけがたい名演だが、それを支えるチェンバロとガンバも、息の合った一体感が見事。これぞ完璧で理想的なバロックの合奏といってもよかろう。
(金澤正剛)

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雑誌「ぶらあぼ」9月号「新譜ぴっくあっぷ」
近年になって演奏が可能になった2曲を含め、現在知られているテレマンの通奏低音付きのリコーダー・ソナタ8曲をすべて収録。小池は1963年福岡生まれで、九州大学文学部から桐朋学園大学のリコーダー専攻へと進んだ変わり種。92年から東京で毎年リサイタルを開催している。リコーダー好きが嵩じてプロの演奏家になってしまったタイプだ。思い入れの大きさが、真摯に作品へと向かわせ、その奥深くへと入り込む原動力となっていることが、ビシビシと伝わってくる。細やかに付けられていくニュアンスも美しい。人間味のある演奏が感動を呼ぶ。(堀)

・・・・・・・・・・・・・・

雑誌「レコード芸術」9月号
評者:皆川達夫
(準推薦)リコーダーの小池耕平さんが、ヴィオラ・ダ・ガンバの中野哲也さん、チェンバロの岩淵恵美子さんと組んで、ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681~1767)のソナタを演奏しておられる。このハンブルクの巨匠による〈忠実な音楽の師〉(1728~29年)、〈音楽練習曲集〉(1739~40年)、〈新しいソナティーナ集〉(1732頃)などから合計8曲を集め、これでテレマンのリコーダー・ソナタの全曲を網羅しているという。
 演奏はきわめて積極的で、やる気十分。リズムの切れよく、テンポ感冴え、構成力たしかに、まさに体当たりのテレマンである。小池さんは九州大学卒業の後、あらためて桐朋学園古楽器科で花岡和生さんに師事された由である。
たしかに頭の回転ははやく、作品の構成のすべてが頭脳のなかに整理され蓄積されていて、その場その場に応じて自在に展開し流動してゆくのである。しかも師匠の花岡さん譲りの誠実さ、真面目さ、手がたさが、演奏に見事に反映されている。
今年41歳、旬の男ざかりの音楽ぶりがまことに心地よい。いささか贅沢な願いをすれば、もうひとまわりの大らかさと、わきかえる愉悦感とを望みたかったとは思うものの、これはこれで立派にひとつの世界をつくり上げている。
中野さんと岩淵さんの支えも、もちろん出色のもの。小池さんの使用楽器が、平尾(山岡)重治さん製作というのもうれしい話である。近藤和彦さん執筆の解説文は、18世紀の歴史の流れのなかの音楽家テレマンの座標を的確に位置づけて、九州大学西洋史学科出身の小池さんの初CDに寄せるこよない祝辞になっている。
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評者:服部幸三
(準推薦)テレマンは自伝で言う。「小学校では普通の勉強、読み書き、教理問答、いくらかのラテン語も習った。しかし結局、いちばん得意だったのは、この世に楽譜があるなどとは露知らぬうちに、ヴァイオリン、リコーダー、ツィターなどを弾いて周りの人を喜ばせることだった」。そうして幼い頃からリコーダーが得意だったテレマンは、誰よりもリコーダーという楽器の扱い方、鳴らせ方を心得ていた。この楽器のために彼が書いた名曲は、〈リコーダーと弦楽合奏のための管弦楽組曲イ短調〉にとどめをさすが、今日8曲の作品が知られるリコーダー・ソナタも、ひとつひとつが名品である。ヘ長調のソナタのように、明るく軽やかで忘れがたい曲もあれば、ヘ短調のソナタのようにスタイリッシュな哀愁を秘め、時代を超えた美しさを持つ曲もある。
小池耕平は桐朋学園古楽器科で、花岡和生に師事した人だ。ヴィオラ・ダ・ガンバの中野哲也、チェンバロの岩淵恵美子と一緒に、テレマンのリコーダー・ソナタ全8曲を録音した。ほどよい緊張感を保ちながら、どちらかと言えば淡々と吹き進む。過度の思い入れやクセ、アクのない上質の音楽だ。アーティキュレーションやフレージングも工夫を見せながら中庸を得たもの。技術的に困難な楽章もあたかも湖面をすべるかのように見える。ただ、続けて聴いていると、テレマンの音楽にプラスして奏者自身の音楽を聞かせて欲しいという気がしてくる。その境地にもっとも近いのが、最後のニ短調のソナタだが、全体に自然に熟した味わいが出てくるのは、これからの課題ではなかろうか。
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評者:三井啓
[録音評]2003年3月、山梨県、牧丘町民文化ホールで録音。響きが美しいことで定評があるこのホールの素晴らしい響きをともなって、リコーダーのつやっぽい音色がいちだんとつやっぽく、ヴィオラ・ダ・ガンバのボディ感のしっかりとした低音にいちだんとしっかりした芯が加わり、チェンバロのよく粒立つ、透明な音色も含めて、いずれの音色も美しい。このホールの美しい響きに時を忘れたCDだ。<90~93点>

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雑誌「音楽の友」9月号
選・文:平野昭
小池耕平によるテレマン「リコーダー・ソナタ全集」が聴き物。中野のガンバ、岩淵のチェンバロと息の合った演奏。
[注:5枚選ばれたもののひとつとして]

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追加:『リコーダー通信』の大友浩氏による評
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by flauto_diritto | 2004-09-09 15:15 | 音楽 | Comments(5)

裏方

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弟のグループのコンサートで裏方。

ジャズやボサノバを弦楽器だけで演奏するグループ、MOG。
メンバーは全員、古典派からロマン派までを古楽器で演奏するオーケストラ「シンポシオン」のメンバー。
写真はリハーサル中。(東京オペラシティ近江楽堂)

裏方するの久しぶりだったなあ。
昔(学生時代~卒業してしばらく)は演奏の仕事よりも裏方のバイトの収入のほうが良かったりしたんだけど。
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by flauto_diritto | 2004-08-25 02:05 | 音楽 | Comments(5)

2004年リサイタルのプログラムノート

2004年 小池耕平リコーダーリサイタル

7/17(土)東京オペラシティ「近江楽堂」(Cプロ、Aプロ)
7/23(金)福岡 あいれふホール(Aプロ)
7/25(日)宇部 緑橋教会(Bプロ)
7/26(月)大阪 OAP アートコートギャラリー(Bプロ)

リコーダー:小池耕平
チェンバロ:三橋桜子
ヴィオラ・ダ・ガンバ:譜久島譲(Program Aのみ)

**************
プログラムと解説文

Prpgram A(オール・テレマン・プログラム)

Georg Philipp Telemann(1681-1767)
ゲオルク・フィリップ・テレマン

1:Recorder Sonata C major (Essercizii Musici)
 リコーダーソナタ ハ長調 (音楽練習曲集)
Adagio/allegro/adagio/allegro - Larghetto - Vivace

2:Recorder Sonatina A minor (Neue Sonatinen)
 リコーダーソナティーナ イ短調 (新しいソナティーナ集)
Andante - Allegro - Andante - Presto

3:パルティータ 4番 ト短調(小室内楽曲集)
Grave - Aria1(Allegro) - Aria2(Allegro) - Aria3(Tempo di Minue.)
- Aria4(Allegro) - Aria5(Tempo giusto) - Aria6(Allegro assai)

4:Recorder Sonata C major (Der getreue Music=Meister)
 リコーダーソナタ ハ長調 (忠実な音楽の師)
  Cantabile - Allegro - Grave - Vivace
  
~~~~~休憩~~~~~

5:Trio B♭ major (Rec & Cem/Essercizii Musici)
 リコーダーとオブリガートチェンバロのためのトリオソナタ 変ロ長調(音楽練習曲集)
Dolce - Vivace - Siciliana - Vivace

6:2 Fantasias for a Recorder without Bass
 無伴奏リコーダーのための2つのファンタジア
  No.2 C minor 第2番 ハ短調
   Grave - Vivace - Adagio - Allegro
No.6 F minor 第6番 ヘ短調
   Dolce - Allegro - Spirituoso

7:Trio F major (Rec & Gamba/Essercizii Musici)
 リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのためのトリオソナタ ヘ長調 (音楽練習曲集)
Vivace - Mesto - AllegroPartita no.4 G minor (Kleine Cammer-Music)
 

8:Recorder Sonata F minor (Der getreue Music=Meister)
 リコーダーソナタ ヘ短調 (忠実な音楽の師)
Triste - Allegro - Andante - Vivace


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聖職者の家系に生まれたテレマンは、決して音楽的な環境に育ったとは言えないが、幼い頃から音楽の才能を発揮していた。ヴァイオリンとリコーダーを独習していたが、10歳の頃にごく僅かだけ歌唱と鍵盤楽器のレッスンを受けたらしい。楽器演奏のみならず作曲も全くの独学で、このとき以外にレッスンを受けたことは無いと自伝で述べている。その早くからの才能は12歳で初めてオペラを作曲するほどで、このオペラは当時舞台で上演されている。

学業の傍ら音楽活動を続けるが、母や親戚の反対に会い、音楽の道を諦めてライプツィヒ大学で法律の勉強をすることになる。しかしそのライプツィヒでも周囲はテレマンの音楽的才能を放ってはおかない。テレマンは改めて音楽の道を進むこととなる。
1702年20歳で新教会の音楽監督になり、また大学生のメンバーからなる『コレギウム・ムジクム』(このグループは後にこの地にやってくるバッハとともに演奏をすることになる)を設立し、その上オペラの作曲上演まで手がけるなど、大活躍をはじめた。

1704年にテレマンはゾーラウのプロムニッツ伯の宮廷楽長となった。当時の階級社会の中で貴族の宮廷音楽家になるという上昇志向を持つのは、当然のことである。彼はここでポーランドの音楽を知る。宮廷では野蛮な音楽として評価の低かったポーランド民俗音楽に魅せられたテレマンは、ポーランド音楽に絶大な賛辞を寄せており、また、自分の音楽上のスタイルは第1にポーランド様式だとさえ言っている。テレマンの作品に東ヨーロッパ風の色彩が色濃く聞こえるのはこのためである。しかしこういった異国趣味は、17世紀末以降のフランス(この場合はトルコだったりスペインだったり)や、18世紀後半のオーストリア(モーツァルトの作品にも見られるトルコ趣味の流行)などにも見られるものである。どんなときにも異国趣味は主流の音楽様式の中に一味変わった風味を与えるスパイスのように使用されているのであって、テレマンの作品もベースにはフランス風、イタリア風の先進国の形式が置かれているのだ。

当時の音楽家はより地位の高いあるいは条件の良い仕事を求めて転職していくのが常であった。テレマンもライプツィヒの後、アイゼナッハ宮廷(1708~/当初楽師長その後楽長)、自由都市フランクフルト・アン・マインの楽長(1712~)と渡り歩いて、最終的には自由都市ハンブルクの音楽監督に落ち着く。(1721年~1767没年まで)。

現存するテレマンのリコーダーソナタは全て彼自身によって出版されたものであり、「忠実な音楽の師」(1728)、「新しいソナティーナ集」(1731?1732?)、「音楽練習曲集」(1739)という3つの曲集に収められている。また、本日演奏する2曲のトリオソナタも「音楽練習曲集」からのものである。

「忠実な音楽の師」は世界初の定期刊行物としての楽譜集である。1728年11月13日から729年11月1日までのほぼ1年間に、毎号4ページのリーフレットで14日おきに発行された。各号は「レッスンLectio」と題され、全25号、全てそろうと100ページの楽譜集になる。多楽章からなる作品は数回に渡って連載され、毎号4、5曲程度掲載されている。テレマンの作品を載せるのみならず投稿も募っており、バッハ、ゼレンカ、ピゼンデル、などの作曲家が投稿している。
本日のプログラム 5曲目リコーダーソナタ ハ長調と 9曲目リコーダーソナタ ヘ短調はこの「忠実な音楽の師」のなかの作品である。
ハ長調のソナタはレッスン19からの連載。ひとつの楽器を特定せず、いくつかの楽器から選択して演奏できるようにしてある曲が多いこの出版物の中で珍しくリコーダーだけを特定したソナタ。リコーダーの音域をフルに使いその魅力を存分に引き出した音楽。歌にあふれた緩徐楽章。同音反復や連続するトリルあるいは幅広い跳躍音形などテレマンがリコーダーに要求する技巧の見本市のようなスポーティーな急速楽章。
ヘ短調のソナタはレッスン11からの連載されたファゴット又はリコーダーのためのソナタ。2オクターヴも音域が違うのに、テレマンにはこの二つの楽器の互換性を認めたものが多い。このソナタはテレマンのすべての器楽作品の中でもっともシリアスで深い内容を持っているといえるだろう。Triste(悲しみ)を表す半音階進行が特徴的な第1楽章。変則的な長さのフレーズと風変わりなリズムでいかにもポーランド風の味わいを持った第2楽章は長大なダ・カーポアリアの形式。第3楽章に頻出する下降音形は諦めの気持ちや流れ落ちる涙の象徴か。第4楽章は躍動するポロネーズのリズム。

「音楽練習曲集」(1739)はテレマンが自分で製版し出版した最後の曲集で、12曲のソロソナタと12曲のトリオソナタからなっている。練習曲集Esserciziiというタイトルはこの曲集出版の前年にロンドンで出版されて大きな反響を呼んだD.スカルラッティのソナタ集のタイトル“Essercizi”)に触発されたのかもしれない。
リコーダー、ヴァイオリン、オーボエ、ヴィオラ・ダ・ガンバの他、それまでは通奏低音楽器として合奏の中では脇役だったチェンバロがトリオソナタの旋律楽器として他の楽器と対等に扱われているのが目新しいところである。
この曲集からは2曲のリコーダーソナタと2曲のトリオソナタを演奏する。
リコーダーソナタハ長調は、トッカータの形式の第1楽章に始まる。シチリアーナ風の第2楽章はメランコリックで歌唱的である。最終楽章はテレマンらしいヴィルティオージティの爆発。
リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのためのトリオソナタ ヘ長調では、ガンバが通奏低音から開放されて、中音域のメロディー楽器としてリコーダーと対等に渡り合う。リコーダーとチェンバロのためのトリオソナタ 変ロ長調においてのチェンバロはメロディーを奏でるだけにとどまらず、鍵盤楽器らしい分散和音の連続するパッセージや強烈な和音を連打したりもして、リコーダーと全く異なる役割での独奏楽器としての側面も見せてくれる。

「新しいソナティーナ集」(1731 or 32)は6曲からなるが、1968年にメロディーのパート譜が発見された後も、そのうちのトラヴェルソ又はヴァイオリン用の4曲は未だに通奏低音の楽譜が失われたままである。残りの2曲、リコーダー又はファゴット又はチェロ用、はヴァイオリン用に音域を合わせて書き換えた通奏低音付の筆写譜が見つかって(1996出版)ようやく演奏が可能となった。
ソナティーナというタイトルにもかかわらず、この曲集には小規模な曲や内容の薄い音楽は見られない。リコーダーソナティーナ イ短調の第1楽章は同じ音形を繰り返すオスティナートバスの上に、滑らかに進むかと思えば不意に立ち止まるリコーダーが乗る、多感様式の影響が強く感じられる音楽。急速楽章はポーランド風。

「小室内楽曲集 Kleine Cammer-Music」(1716)はテレマンがフランクフルト時代に自身で出版した曲集で、このタイトルはドレスデン宮廷の楽団の名前に由来している(当時ドレスデンにはヨーロッパ中からそうそうたるメンバーを集めた常設の大オーケストラGrosse Cammer-Musique「大室内楽団」が有り、そのピックアップメンバーからなる小室内楽団Kleine Cammer-Musiqueが有った)。6曲の組曲Partitaからなるこの曲集は出版されたものとしては大変珍しいことにオーボエのために書かれており、ドレスデンのオーボエ奏者ラ・リッシュら4人のオーボエ奏者に献呈されている。全ての組曲は遅いテンポの第1曲の後に6つのアリアが連なっている。アリアは様々な舞曲や歌曲の様式を採っているがそれが明言されていることは少ない。また、組曲ごとの楽章構成の統一性も無い。

テレマンは1732年から35年にかけて無伴奏(通奏低音なし)のひとつの楽器のためのファンタジアを相次いで出版している。フルート・トラヴェルソのための12のファンタジア(1732)、チェンバロのための36曲(1732/33)、ヴァイオリンのための12曲(1735)、ヴィオラ・ダ・ガンバのための12曲(1735、現存せず)。本日演奏するのは、フルート・トラヴェルソ用のものを短3度高く移調したものである。


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プログラムC(オールテレマン・ショートプログラム)

Georg Philipp Telemann(1681-1767)
ゲオルク・フィリップ・テレマン

1:Recorder Sonata B ♭major (Der getreue Music=Meister)
 リコーダーソナタ 変ロ長調 (忠実な音楽の師)
Largo - Allegro - Largo - Vivace
  
2:Recorder Sonatina C minor (Neue Sonatinen)
 リコーダーソナティーナ ハ短調 (新しいソナティーナ集)
Largo - Allegro - Dolce - Vivace

3:Partita 1 B♭ major (La petitte Musique de Chambre
 パルティータ 1番 変ロ長調(小室内楽曲集)
Con Affetto - Aria1(Presto) - Aria 2(Dolce) -Aria 3(Vivace)
- Aria 4(Largo) - Aria 5 - Aria 6 (allegro)

4:Recorder Sonata F major (Der getreue Music=Meister)
 リコーダーソナタ へ長調 (忠実な音楽の師)
Vivace - Largo - Allegro

5:Recorder Sonata D minor (Essercizii Musici)
 リコーダーソナタ ニ短調 (音楽練習曲集)
Affetuoso - Presto - Grave - Allegro


「忠実な音楽の師」リコーダーソナタ変ロ長調(1)は全ての楽章がカノン(リコーダーとチェンバロが同じメロディーを追っかけっこする)で書かれている。しかし、そう意識して聞かないとわからないほどに自然な流れを持った音楽。
リコーダーソナタ ヘ長調(4)はリコーダーを吹いたことが有る人なら必ず知っている、いや知っているだけではなく吹いたことがあるはずの有名曲。世界初の定期刊行楽譜集である「忠実な音楽の師」の第1巻の第1曲目がこのソナタだということを世のリコーダー吹きは誇りに思ってよいだろう。
「新しいソナティーナ集」(2)に含まれる2曲のリコーダーソナティーナは1996年に通奏低音付の楽譜が発見されたことでようやく本来の形での演奏が可能となった。頻繁に変化する表情をもった音楽はひとつ後の世代の音楽(多感様式)の様相を見せている。
「小室内楽曲集」(3)は出版された曲集としては珍しく、オーボエのために書かれたもの。テレマンは、なるべく平易な書法の短い曲で構成した、と述べているが、音楽の質が低下していないのがテレマンの凄いところだ。本日はオーボエではなくソプラノリコーダーで演奏。
テレマンが自分で製版・出版した最後の曲集(この後出版事業からは手を引くテレマンではあるが、その死に至るまでの約30年間旺盛な作曲活動を続ける)「音楽練習曲集」の中のリコーダーソナタ ニ短調(5)は遅い楽章には嘆きの声や悲痛な叫びがあふれている。速い楽章ではリコーダーが攻撃的なほど絶え間なく動き回り時に応じて通奏低音がそれに反撃する。終止が来そうな箇所にも解決が来ずに引き延ばされることがしばしばで、異常なほどの緊張感に溢れた音楽である。
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by flauto_diritto | 2004-07-17 19:00 | 音楽 | Comments(1)

CD出ました

発売が遅れていましたが、ようやくCDが出ました。

『G.Ph.テレマン:リコーダーソナタ全曲』
製造・発売元:コジマ録音 税込価格¥3045(税抜価格¥2900)
ALCD-1059
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by flauto_diritto | 2004-07-15 11:12 | 音楽 | Comments(11)

リサイタル

2004年7月 CD発売記念リサイタルツアー
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by flauto_diritto | 2004-07-06 12:38 | 音楽 | Comments(4)

楽譜

7月に使う楽譜、今週月曜からの仕事の旅行中に書き上げる。
これが最後の1枚。・・・のはず。
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@糸魚川
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by flauto_diritto | 2004-06-03 20:26 | 音楽 | Comments(2)

リサイタル詳細


小池耕平リコーダーリサイタル Flauto Diritto
CD (ALM RECORDSコジマ録音 テレマン・リコーダーソナタ全曲)発売記念

リコーダー:小池耕平
チェンバロ:三橋桜子
ヴィオラ・ダ・ガンバ:譜久島譲(Program Aのみ)


★7月17日(土) 東京オペラシティ 3F 近江楽堂

・午後2時30分開場 午後3時開演 プログラムC(1時間弱の短いプログラムです)
前売り1500円 当日2000円 (全席自由)

・午後6時30分開場 午後7時開演 プログラムA
前売り3500円 当日4000円 (全席自由)

御予約・お問い合わせ:オフィスアルシュ 03-3952-8788
http://www.o-arches.com/
E-mail:arches@wk9.so-net.ne.jp

チケット取り扱い:東京オペラシティ・チケットセンター 03-5353-9999

★7月23日(金) 福岡 あいれふホール (福岡市健康つくりセンターあいれふ10階)

・午後6時30分開場 午後7時開演 プログラムA
前売り3000円 当日3500円 (全席自由)
御予約・お問い合わせ:プランニングOGATA 092-596-8928 
E-mail:junichio@ninus.ocn.ne.jp

チケット取り扱い:ソラリアプラザ プレイガイド 092-716-8022 

★7月25日(日) 宇部 日本キリスト教団 緑橋教会

・午後6時開場 午後6時30分開演 プログラムB
入場料3000円 (全席自由)
主催:宇部緑橋古楽器を聴く会
御予約・お問い合わせ:宇部緑橋教会 0836-21-8003

★7月26日(月) 大阪 アートコートギャラリー
(OAP Artcourt Classics Op.8)
・午後7時開演 プログラムB
入場料3500円(全自由席)

主催:Poo&アートコートギャラリー/協賛:三菱地所株式会社、三菱マテリアル株式会社、OAPマネジメント株式会社
チケット取り扱い:CNプレイガイド
Poo
http://www2.gol.com/users/poo/index.html


曲目:
Program:A(オール・テレマン・プログラム:無伴奏、ソロソナタ、トリオソナタ)
1:Telemann/Recorder Sonata C major (Essercizii Musici)
テレマン:リコーダーソナタ ハ長調 (音楽練習曲集)
2:Telemann/Trio F major (Rec & Gamba/Essercizii Musici)
テレマン:リコーダーとヴィオラ・ダ・ガンバのためのトリオソナタ ヘ長調 (音楽練習曲集)
3:Telemann/Partita no.4 G minor (La petitte Musique de Chambre)
テレマン:パルティータ 4番 ト短調(小室内楽曲集)
4:Telemann/Recorder Sonatina A minor (Neue Sonatinen)
テレマン:リコーダーソナティーナ イ短調 (新しいソナティーナ集)
5:Telemann/Recorder Sonata C major (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ ハ長調 (忠実な音楽の師)
6:Telemann/2 Fantasias for a Recorder without Bass
無伴奏リコーダーのための2つのファンタジア
7:Telemann/Trio B♭ major (Rec & Cem/Essercizii Musici)
テレマン:リコーダーとオブリガートチェンバロのためのトリオソナタ 変ロ長調
(音楽練習曲集)
8:Telemann/Recorder Sonata F minor (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ ヘ短調 (忠実な音楽の師)

Program:B(テレマンとバッハ)
1:Telemann/Recorder Sonata F major (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ へ長調 (忠実な音楽の師)
2:Telemann/Recorder Sonata B ♭major (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ 変ロ長調 (忠実な音楽の師)
3:Bach/Partita C minor BWV1013
バッハ:無伴奏フルートパルティータ
4:Telemann/Recorder Sonata D minor (Essercizii Musici)
テレマン:リコーダーソナタ ニ短調 (音楽練習曲集)
5:Bach/Toccata G dur BWV 916
バッハ:トッカータ ト長調 (チェンバロ・ソロ)
6:Telemann/Recorder Sonatina C minor (Neue Sonatinen)
テレマン:リコーダーソナティーナ ハ短調 (新しいソナティーナ集)
7:Telemann/Partita 1 B♭ major (La petitte Musique de Chambre)
テレマン:パルティータ 1番 変ロ長調(小室内楽曲集)
8:Bach/Trio Sonata no.2 G minor BWV526
バッハ:トリオソナタ 2番 ト短調(原曲:オルガンソナタ2番)

Program:C(オール・テレマン・ショートプログラム)
1:Telemann/Recorder Sonata F major (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ へ長調 (忠実な音楽の師)
2:Telemann/Recorder Sonata B ♭major (Der getreue Music=Meister)
テレマン:リコーダーソナタ 変ロ長調 (忠実な音楽の師)
3:Telemann/Recorder Sonata D minor (Essercizii Musici)
テレマン:リコーダーソナタ ニ短調 (音楽練習曲集)
4:Telemann/Recorder Sonatina C minor (Neue Sonatinen)
テレマン:リコーダーソナティーナ ハ短調 (新しいソナティーナ集)
5:Telemann/Partita 1 B♭ major (La petitte Musique de Chambre)
テレマン:パルティータ 1番 変ロ長調(小室内楽曲集)


★☆★CDも発売されます★☆★
6月発売予定!
G.Ph.テレマン:リコーダーソナタ全曲(全8曲)
小池耕平(リコーダー)/中野哲也(ヴィオラ・ダ・ガンバ)/岩淵恵美子(チェンバ
ロ)
2003年3月録音
製造・発売元:コジマ録音
税込価格¥3,045(税抜価格¥2,900)
ALCD-1059
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by flauto_diritto | 2004-05-11 21:46 | 音楽

予告

散歩のことばかりで本題の音楽の話が少なすぎる!
とは重々承知しています。

近日中に演奏会案内、その他音楽関係の話をどどっとを書き込みます。

お待ちください。
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by flauto_diritto | 2004-04-14 21:15 | 音楽 | Comments(0)