リサイタル 2016 イタリアの道 作曲家別シリーズ 第6回 Ignazio Sieber

毎回ひとりのイタリア人作曲家をとりあげるシリーズ、第6回は全く無名の I. Sieber ズィーバーです。
(カタカナでは「ジーバー」と書かれていることもあります)

ミラノに生まれたズィーバーは、木管楽器(オーボエ、フラウト・トラヴェルソ、リコーダー)の奏者でした。
彼については、ローマに留学中のヘンデルのオラトリオ「復活」上演の際にオーボエを演奏した可能性があり、ヴィヴァルディが教えていたヴェネツィアのピエタ慈善院でオーボエとトラヴェルソの教師として勤めていたことなどがわかっています。

1716年頃にオランダ、アムステルダムの出版社 Roger ロジェが出した12曲からなるリコーダーソナタ集にズィーバーの作品が6曲入っています。曲集のタイトルは『12のソナタ/リコーダーと通奏低音のための/最初の6曲はガリアード氏作曲の作品1 そして後半の6曲はローマ在住のズィーバー氏の作品1』(←クリックするとIMSLPの楽譜ダウンロードするページが開きます)。

ガリアードはドイツからイギリスに移住した、ロンドンのオペラ座の木管楽器奏者です。全く無関係なこの二人の音楽家の作品を一冊にまとめたこの曲集を出版したロジェはヴィヴァルディ作品の海賊出版でも知られています。

ズィーバーのリコーダーソナタ曲はここに含まれる6曲だけです。ところが曲集の7番、8番、10番、12番は、知らずに聴いたら新発見のヴィヴァルディ作品かと思うほどにヴィヴァルディ的な音楽です(その中には元ネタがわかっている曲もいくつかあり、たとえば7番の第1楽章はヴィヴァルディのヴァイオリンソナタ作品2-3の第1楽章を下敷きにした編曲作品)。その一方、9番のソナタは大変にコレッリのヴァイオリンソナタ風、11番のソナタはヴェラチーニが1716年に清書してドレスデンに献呈したソナタの第5番とほぼ同一の曲です。
この6曲のソナタを一気に演奏するのは、超絶技巧のコンチェルトを6曲まとめて演奏するようなものです。

楽譜の海賊出版で悪名高い出版社による、無名の音楽家ズィーバーのリコーダーソナタの真贋は?また、盗用したのはヴェラチーニ?あるいはズィーバー?演奏会当日に配布する、残された数少ない資料や関連作品の楽譜を検証したプログラムノートとともに、エネルギーが横溢するリコーダー作品をお聴きください。

ネットでの演奏会のご予約は、この記事のコメント欄から(その際、「お名前、人数、メールアドレス」を明記の上、必ず「非公開コメント」のチェックボックスにチェック☑︎を入れて)。
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日本初となるズィーバーのリコーダーソナタ全曲演奏会。リコーダー愛好家の方々にはもちろんのこと、聴いたことがない音楽が聴いてみたい方やヴィヴァルディ愛好家の方にも特にオススメです。
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by flauto_diritto | 2016-04-05 19:00 | Flauto diritto | Comments(3)
Commented at 2016-03-08 03:49
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Commented at 2016-03-19 14:01 x
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Commented at 2016-04-02 08:43 x
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