大切な音楽。

chocolatさんの記事私の音楽事情。
からバトン受け取ります。

■Total volume of music files on my computer (コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量)
現在は0。
昨年の今頃は自分のCDの編集データ(第1編集~第3編集まで)が入っていましたが全部消してしまいました。

■Song playing right now (今聞いている曲)
G.ホルスト:ミリタリーバンドのための組曲第1番。
2002年に出身高校のOBで集まってやった演奏会(GAKKAN ENSEMBLE第1回不定期演奏会)のライヴ。臨時編成でみょうちくりんな編成なのが笑える。オーボエがいないのでヴァイオリンが代役。テナーサックスの代わりにチェロ。なのに何故かファゴットは2本。極めつけはEsクラ(高音域の小型クラリネット)の代役に鍵盤ハーモニカ!

■The last CD I bought (最後に買ったCD)
Biber:Harmonia artificioso ariosa(独Archiv474 965-2)
R.Goebel & Musica Antiqua Koeln

ビーバー、好きなんです。ゲーベル(とムジカ・アンティカ・ケルン)も昔から好きなんです。時間が無くてまだじっくり聴いていません。
こういうマイナーなバロック音楽にも本当に価値のある音楽がたくさんあります。ビーバーは本当に凄いです。
ヴァイオリンのゲーベルも手の故障以来オーケストラばかりでなかなかソロが聴けなかったのですが、ようやく最近いくつか小さなアンサンブルの録音が出てきて嬉しい限りです。(でも故障後今でも逆手持ちだという噂)

■Five songs(tunes) I listen to a lot, or that mean a lot to me (よく聞く、または特別な思い入れのある5曲)

1.J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲
 
中学を卒業する頃に出たレオンハルト指揮のSEON盤を聴いてショックを受けた。古楽器のオーケストラを聴いたのはこれが初めてだった。2番から聴き始めた。開始のテュッティの音色。トランペット、リコーダー、オーボエ、ヴァイオリンが交じり合っているのが何の楽器の音色かわからない不思議さでジャキジャキッと響いてくる。ビックリして何回も出だしだけ聴き返した覚えがある。自分を古楽器の世界に連れてきてくれたた名盤。この約10年後に出たゲーベルのarchiv盤もその異常に速いテンポ設定で驚かせてくれた(しかし彼のテンポ設定に関する主張はもっともで、今やこれを聴いて「速すぎる」という人はいないだろう。他の団体も皆スピード上げてぶっ飛ばすようになったし。)
 でも、自分で演奏しても面白くはないんですけどね・・・。

2.J.S.バッハ:カンタータ“Ich habe genug 我は満ち足りている”BWV82

私が初めて聴いたバッハのカンタータです。これもSEON盤でなければなりません。ブリュッヘン指揮でバリトン独唱がエグモント、オーボエ・ソロはブルース・ヘインズ。出だしのオーボエのオブリガートのソロが泣かせます。即興で吹いているかと思わせるほどの自在なテンポ、ゆらぎ。千変万化するニュアンス。エグモントも悪くないんだけどオーボエの凄さの前にはかすんで見える。
 音大に通っていた頃に、ブルース・ヘインズが一週間特別講義にやってきたんです!もちろん個人レッスンも受けました。今の自分を音楽家たらしめてくれている恩人です。

3.ぺロタン(ペロティヌス):Viderunt omnes (地上の全ての国々は見た)

ペロタンは1200年ごろのパリのノートルダムの聖職者です。この曲は世界で初めて作曲された四声部の音楽です。最初に聞いたのはD.マンロウのロンドン古楽コンソート「ゴシック期の音楽」でした。
何がショックって、これほどショッキングな音楽はそうそうあるものではありません。元の旋律がわからないほどに引き伸ばされて長い音で歌われるグレゴリオ聖歌の上に3拍子のリズムが乱舞し現代的な和声規則では有り得ない動きを見せながら止めどもなく音があふれてくる。たった2節の歌詞を歌いきるのに10分以上もかかる大曲。

4.スティーヴ・ライヒ:テヒリム

いわゆるミニマル・ミュージック。ライヒを初めて聴いたのは大学の教養部に通っていた頃だった。ある夜、行きつけの喫茶店で珈琲を飲みながら話をしているとFMで海外の音楽祭のライヴ録音を流し始めた。会話しながら、現代音楽かと、聴くともなく耳を傾けていると延々と短い単位の同じ音形を繰り返している。何分経っても繰り返しは終わらない。楽器を替え微妙に音形がずれて変化しつつ、驚くほどに延々と同じようなことばかり、20~30分。それがスティーヴ・ライヒの「管楽器、弦楽器、鍵盤楽器のためのヴァリエーション」だった。その日の放送はライヒの特集で3曲聴いた。途中で音楽に唖然として会話できなくなった。翌日レコード屋に走ったのは言うまでもない。
丁度ミニマルが流行していた時期でライヒのレコードも次から次へと出ていた。ミニマルはぼんやりとBGM的に流しておくことも出来るが、きちんと聴くとその音世界にのめりこませてくれる音楽。延々たる繰り返しやその音形のズレを作るのを機械に頼らず人間が演奏しているのも面白い。
「テヒリム」はライヒ初の歌詞付きのヴォーカル作品で、単なる繰り返しだけに留まらない感動的な作品。


5.J.ファン・アイク:涙のパヴァーヌ

中学生のときに吹いたのが初めてだったか。メック社製の楓の笛だった。転校して行く友人のためにカセットテープに録音したんだった。

高校生の時にはコンクールの予選用に録音した。ルネサンス・リコーダーを使ったっけ。そのときの楽譜はまだ手元にある。このとき録音の手伝いをしてくれた友人はもうこの世にいない。

それ以来何度も何度も演奏してきた。
色々な思い出がある大切な音楽だ。
[PR]
by flauto_diritto | 2005-06-22 23:54 | 音楽 | Comments(9)
Commented by chocolat_13 at 2005-06-25 00:08
バトン、お受けいただきありがとうございましたm(_ _)m
OBバンドの編成、Esクラ以外もそうそうたるものだったのですね(笑)
きっとここにあげた曲の他にも、たくさんの曲たちが小池さんの現在の音楽を作っているのでしょうね(^-^)
その片鱗を見せていただき、ありがとうございました。
Commented by Klavi at 2005-06-25 02:03
わぁ〜テヒリムが挙っている!
一時こればかり聴いていました。
Commented by flauto_diritto at 2005-06-25 21:22
>chocolatさま
そうですね、他にも大切な曲はたくさんあるのですが、今回は自分にとっての転機となった音楽(録音)を中心に取り上げました。
いや、鋳物自分を形作ってくれているのは、今まで聴いた事がある演奏したことがある全ての音楽、といえるんでしょうね。
Commented by flauto_diritto at 2005-06-25 21:32
>Klaviさま
テヒリム、感動的ですよね。
Klaviさんが一時はまっていたのは多分シェーンベルクアンサンブルの演奏のやつではないですか?(年代的に見て)
私が最初に聴いたのはライヒ自身のグループの演奏のECMのLPでした。A面に前半2楽章B面に後半2楽章が入っている贅沢な作りでした。(1枚に1曲のみ!)
こちらの演奏のドライな印象が強かったのでシェーンベルクアンサンブルの肉感的な演奏は私には少しなじめないところです。
Commented by Klavi at 2005-06-26 01:26
テヒリム、御推測どおりです!
Commented by miyamoto at 2005-06-26 08:51 x
テヒリムかあ。なつかしい。先輩に録ってもらったカセット今も持ってます。一時流行ましたね「こそばいみそ汁・・・・」あ、空耳か。
Commented by flauto_diritto at 2005-06-26 17:17
>Klaviさま
シェーンベルク・アンサンブルによる再録音が出て、この曲も古典になったんだなあと思いました。

>miyamoto
だれが言い初めたんやったっけ?>「こそばいみそ汁」
冒頭の歌詞はそう聞こえんでもなかったが、ちょっと無理があるような。
空耳に出しても 手ぬぐいだな。
Commented by miyamoto at 2005-06-28 20:10 x
僕は、今弁護士になっているN君から教わりました。
Commented by flauto_diritto at 2005-06-28 21:42
>miyamoto
そうか、N村に手ぬぐい一本。
<< 板蕎麦 立ねぷた >>