昨年末にとあるコレクターの方から購入したアルトリコーダー。 1985年木下邦人製作 ステインズビィSr.モデル 黒檀(エボニー)+象牙 シングルホール 修正オールドフィンガリング a'=402 ブリュッヘンコレクションの形状(内径も外形も)で、ホーニマン博物館収蔵品と同じタイプの象牙装飾。 このところずっと吹き慣らしをしている。 ものすごく狭いウインドウェイのせいなどもあって、重い吹き味。シングルホールのためか、低いg'やa'の鳴りが秀逸。しかし、高音域の発音はかなり難しい。今までほとんど使われていなかったようで、まだまだ楽器がなじんでこない。使いづらいことこの上ないのだけれど、音色感が素晴らしい。ジョイントがコルク張りですが、そのうち糸巻きに変えようと思っています。 1985年完成というと、愛用の黄楊製Stanesby Sr.415とほぼ同じ頃に完成した楽器ですね。 パーツごとに並べて撮影してみましたが、ちょっと大きさが違うのがわかりますか?黄楊のやつもそんなに楽な笛ではないのだけれど、この黒檀象牙からしたら扱いやすい楽器です。 いつも使っている木下氏製作のBressanと比較してみました。(パーツごとに 左がStanaesby 右がBressan) 元々Bressanの方が短足なうえにピッチも上げてあるので、足部管のサイズがかなり違います。また、象牙装飾の様子が異なっているのもご覧いただけますね。 今回のこのリコーダーがコンサートなどでお聴きいただけるのはいつのことになるのでしょうか。 ロンドンのホーニマン博物館のものはこのような形です。(赤い番号札の446番) ジョイント部の形状がかなり異なっています。サイズからするとピッチの少し高めかもしれません。 Stanesby Sr.から右に向けて、Heitz(総象牙), Stanesby Jr.(残念なことにエッジがばっくりと割れて欠落している), Schuchart。
by flauto_diritto
| 2010-02-07 22:22
| 楽器
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